スーツケースのキャスター交換

  • 2024年2月25日
  • 2024年7月10日
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DIY

ガラガラ音も消せる

スーツケースの本体は使えるのに、キャスターが壊れてしまって使えない、ということがあります。そんなときはキャスターだけ交換してしまいましょう。必要な部品が全てそろった交換キットが売られていますので、誰でも簡単に交換できます。

また、スーツケースによってはキャスターのガラガラ音が気になるものもあります。うちにあるスーツケースがそうで、おしゃれですごく気に入っていたのですが、街中で転がしていていてうるさいので、あまり使わなくなっていました。こちら、ユーラシアのトランクです。

キャスターを交換して、気持ちよく使えるようにしたいと思います。

シングルキャスターとダブルキャスター

キャスターには、シングルキャスターとダブルキャスターがあります。

●シングルキャスター

車輪が一つです。軽いのがメリットです。一方、安定性はダブルキャスターに比べて劣ります。

●ダブルキャスター

車輪が二つです。荷重が分散するので安定性に優れているのがメリットです。一方、重量は重くなります。

上図は一般的なタイプで、二つの車輪がブラケットの外側についているものですが、中には下図のように、ブラケットの内側についているタイプもあります。

今のユーラシアのトランクはシングルキャスターが4つ付いていますが、うちのは昔のものでダブルキャスターが二つ付いているタイプになります。

今回紹介するのはこのタイプのキャスターの交換です。ただ、いずれのタイプも交換要領は同じですので、参考にしてください。

交換キット

使用する交換キットはこちらです。交換用のキャスターを購入すると、必要な部品と工具が全て揃っており(何と軍手まで・・・!)、これだけ入って1000円ちょっとのお手頃な値段です。

交換前のキャスターの車輪の直径と同じサイズのものを選びましょう。うちのものは直径40mmでした。

静音と謳っているだけあって、車輪の表面は柔らかい素材感で転がしたときに車輪がクッションになって音が静かです。

いざ交換!

交換前の状態です。二つの車輪にリベットが通されて、ブラケットに取り付けられています。

車輪は壊れていませんが、表面が硬いので、転がしたときにガラガラ音が大きく鳴ってしまいます。

まずは、車輪に通っているリベットを外します。金のこでリベットを切断します。

ただし、車輪とブラケットの隙間が狭い場合は、金のこの刃が入りにくく、本体側のブラケットを削ってしまうかもしれません。そのような場合は、リベットのお尻の部分をペンチなどで挟んで潰して抜き取ってしまいましょう。

リベットのお尻は、へこんでいる形の方です。丸い形のほうは頭なので潰しにくいです。

リベットのお尻の部分が、つぶれた状態です。ブラケットが意外と柔らかい素材で傷が入ってしまいましたが気にしない・・・

頭をつかんで抜き取ります。

リベットと車輪が抜けました。もう一方のキャスターも同じようにリベットを抜き取ります。

交換キットの部品、工具を並べてみました。

車輪、ネジ、軸、ワッシャー、筒形状のスペーサー、工具、手袋(要らない)、説明書が入っています。

ネジは緩まないよう、ナイロックっぽいものが塗られていました。

ナイロックとは、ネジのギザギザの部分にナイロン樹脂を塗り付けて、ねじ込んだ時に緩みにくくするものです。

まず車輪を二つと、スペーサー1つをブラケットの中に入れて、一番長い60mmの軸を通してみます。それで隙間があれば、その厚み分のワッシャーを入れて隙間がなくなるように調整します。

もし、軸の長さが足りない場合は、ボルトとナットに置き換えて取り付けてもOKです。ただし、ナットが緩んで外れないようナイロンナットやUナットにしましょう。

両側含め、完成です!ボルトナットが緩んでこないか、たまにチェックしつつ、末永く使っていこうと思います。そういえば、結局軍手は使いませんでした。

意外に簡単にできるので、皆さん機会があればトライしてみてください。